File:Iikamon.gif

現在私の住んでいる黒岩地区やお隣の極楽寺地区 は、少なくとも江戸初期から現代に至るまで【脇田】 姓の人間が数多く土着しており、皆、脇田の【脇】の 字の右には【力】を三つ書く通常の脇ではなく、右に 【刀】を三つ書く特殊な【脇】の字を使用しており、 すべて家紋が【橘紋】です。 一族の先祖【橘氏】が、関ヶ原の合戦以降、【遠江】 から、この尾張の地に移り住み、藤原氏からの圧 力を避けるため姓を改めたと伝わっています。

さて、どうでもよい話はさておき、【橘紋】を使ってる 有名どころとしては、かの【井伊家】が知られています。

井伊家と言えば、近江国・彦根藩の主家とされ、、 井伊直政や、井伊直弼等が有名ですが、そもそも、 井伊氏初代当主は、【遠江】（静岡県浜松市）を治めた 【井伊共保】（いいともやす）という方です。

井伊共保の出生は【遠江】の豪族『三国共資』なる 人物の『養子』とされています。

また、井伊共保の出生は『捨て子』という妙な伝承も有り・・ 寛弘7年正月元旦、遠江国井伊谷の八幡宮神主が御手洗の 井の傍らに男児の『捨て子』を発見した。その子の顔立 ちは端麗で瞳が明るく聡明であった。 7歳の時、神童と称され、その噂を聞きつけた共資の養子 とした・・・・という伝承です。 （これは事実を隠すための大ウソなのです）

井伊氏の家紋は『橘紋』ですが、これは共保出生のとき、 井のかたわらに『橘』が一果あり、ゆえに『橘』をもって 産衣の紋とし、以後、井伊氏では橘を衣類の紋としたとい う説があります。いかにもテキトーなこじつけですね。(笑）

脇田家に伝わっている伝承ではこれとは異なり、 まず三国共資は応神天皇5世の子孫である継体天皇の 後裔であり、そして井伊氏の家紋『橘紋』の由来は、 当時、長男が出来なかった三国共資氏が【橘逸勢】 の血を引く、【橘】血統の家から『養子』を迎えたた