Commons:プロジェクト基準
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| 初歩 |
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ウィキメディア・コモンズは、メディアファイルの資料館です。公有(public domain)ないし自由な転用条件にあって、教育的なメディア素材(画像、音声、動画)を所蔵します。ウィキメディア財団の事業間の共用資料館でもありますが、それ以外の用途で利用しても構いません。
この憲章はその性質上、必然的に長文となっています。短い要旨はCommons:Project scope/Summaryをご覧ください。
Contents |
[edit] ウィキメディア・コモンズのねらい
ウィキメディア・コモンズのねらいは、次のようなメディアファイル資料館を提供することです。
- 公有ないし自由な転用条件にあって、教育的なメディア素材を所蔵する
- ウィキメディア財団の事業間の共用資料館
「教育的」という表現は、「解説的ないし情報的な知識を提供するような」のような広い意味で解釈してください。
[edit] コモンズの対象
コモンズの対象に含まれるファイルほか素材は、すべて、ウィキメディア・コモンズに所蔵される資格があります。対象でない投稿は、すべて、削除されます。
[edit] 対象外の教育的素材
教育的な素材であっても、所蔵場所としてウィキメディア財団の他の事業の方がふさわしいという理由で、コモンズの対象外になることがあります。この規程は、メディアファイルにも文章にも適用されます。
対象外の教育的素材としては、次のようなものが挙げられます。
- 百科事典の項目(ウィキペディアに置かれるべき)。
- 報道(ウィキニュースに置かれるべき)や総合的な気象情報など。
- 元の添え文なしでは教育的でないファイル。レシピや取扱説明書、詩、フィクション、引用句、辞書的な定義を列挙した一覧などの、純粋な文字情報は、ウィキブックスやウィキクォート、ウィクショナリー、ウィキソースのような場所に置かれるべきです。
ただし、財団の複数の事業で共用できるメディアファイルを含む素材であれば、コモンズに収蔵できます(よって、信頼できる情報源としての利用など、財団の他の事業に有用な文章の複写物は、対象に含まれます)。原作を尊重した価値のあるファイルは差し支えありません。例えば、著作権の期限が切れた書籍や新聞の読み取り画像、創作字体、様式、はめ込み画像などは、対象に含まれます。
[edit] 第1部:ファイル
投稿されるファイルは、次の条件のすべてを満たしていなければなりません。
- メディアファイルであること
- 許容される自由なファイル形式であること
- 自由な転用条件にあるか、公有であること
- 教育的に実用性があること
- 対象外の教育的素材に含まれない素材であること
詳細を以下に解説します。
[edit] メディアファイルであること
ウィキメディア・コモンズは、写真や読取画像、図、アニメーション、音声(例、音楽、会話音声)、動画のようなメディアファイルおよびその附則(metadata)のみを所蔵します。説明ほか文章にあっては、コモンズのねらいに適い、対象外の教育的素材でないことの弁明等に限り、ファイルページに置くことが許されます。宣伝・売り込み的なものはコモンズのねらいに適うものではありません。
次に挙げるものはメディアファイルではないので、コモンズに所蔵されるべきではありません。
- バイナリ実行ファイルや原ソースコードプリント出力等の形式の、コンピュータ・プログラム
- 文字情報しかないファイル(例、ACSIIファイルや、前述の原ソースコードプリント出力など)。
[edit] 許容される自由なファイル形式であること
自由なファイル形式のみ許容されます。マイクロソフトのワードやエクセル、MP3、AAC、WMA、MPEG、AVIのような独占的形式は、許容されません。一般に中身の開示が自由でなく、特定のプログラムを必要とするファイルは禁止です。
現在許容されているファイル形式は、Commons: Project scope/Allowable file typesをご覧ください。
[edit] 自由な転用条件にあるか、公有であること
ウィキメディア・コモンズは自由素材、すなわち自由な転用条件か公有にあるファイルのみを受理します。 公有と考えられるファイルとしては、全著作権が期限切れを迎えたファイルや、著作権の帰属人が進んで全著作権を取消不能に放棄して公有のもとに置いたファイルがあります。著作権の保護を受けるに値しないファイルも、公有と考えられます。
コモンズの所蔵ファイルは原則として、米国の法と(異なれば)原作地の国家法の両者に基づいた公有か自由な転用条件になければなりません。Commons:ライセンシングをご覧ください。
[edit] 転用条件の必須条項
自由な転用条件にあると考えられるためには、著作権の帰属人がファイルを、次の条件の下に取消不能に解放していなければなりません。
- (商用利用を含め)どんな目的での無断転用も甘受すること
- 翻案を甘受すること
[edit] 転用条件の禁忌条項
転用条件として、次のような条件が課されていてはなりません。
転用条件のひとつにこのような制限があっても、このような制限を含まない転用条件で並立認可されていれば、差し支えありません。
転用は公正利用に限る、とする転用条件はいけません(公正利用は著作権の帰属人によって定められた転用条件ではありません。いかなる公正利用もコモンズでは絶対にいけません)。
[edit] 転用条件の許容条項
転用条件として、次の条件は課されていても構いません。
- 著作権の帰属を表示すること(「表示」)
- 翻案では、原作と同じ転用条件を継承すること(「継承」/「コピーレフト」)
転用条件の方針はCommons:ライセンシングで詳細に定義されています。
[edit] 立証
ファイルの転用条件が公有にある、ないし著作権の帰属人がふさわしい転用条件のもとで発表したものであることを立証するため、証拠を示してください。概して、翻案によるファイルの原作のファイルの出所が特定できる場合は少なくとも、必須です。合理的に確認できれば、著作権の帰属人・著作者を明示してください。問い合わせがあった場合に、ファイルに記された転用条件が、著作権の帰属人によるものと同じであることを立証する、証拠が必要となります。
ファイルが写真で、個人を特定できるものである場合は、Commons:個人の人物写真にあるような事情にも配慮してください。
ファイルの存続を主張する際は、できる限り合理的に次の事項を確認、立証してください。
- ファイルの転用条件が正当であること(または公有にあること)
- 必要な同意がすべて得られていること
[edit] 予防原則
コモンズの利用者は善意に基づき、人類の叡智を自由の転用条件に置く、最高の資料館を作り上げ、維持することを目指します。 本予防原則では、削除されるべきファイルにおける、自由についての特筆すべき誤りについて論じます。
次のような「ごまかせるさ」というような主張は、コモンズのねらいからは逸脱します。
- 「著作権の帰属人が訴えを起こすようなことはないだろうし、そんな余裕はないだろう。」
- 「著作権の帰属人には見つかるまい。」
- 「著作権の帰属人は、自らの作品が広められることについて、気にはしないだろう・喜んでくれるだろう。」
- 「著作権が誰に帰属するか誰も知らないのだから、どうでもよい。」
- 「このファイルは公共の所有物に違いない。インターネット上のあちこちで見つかるのだから、誰も不平は言わないだろう。」
[edit] 教育的に実用性があること
「教育的」という表現は、「解説的ないし情報的な知識を提供するような」のような広い意味で解釈してください。
以下の各条では、常識的に勘定すべきでない利用は勘定されません。例えば、画像がノートページでの援用のために利用されただけでは、利用されたと勘定することはありません。
[edit] 複数のウィキメディア事業で共用するファイル
ウィキメディア財団の複数の事業で共用するメディアファイルは、テンプレートに利用されている等の実務上の理由で、教育的に実用的であると考えられます。品質上問題があっても、使用中であるという十分な抗弁のもと、削除されることはありません。
複数の事業の利用者ページ(「利用者:」名前空間)で使っているという理由で、教育的でないファイルを教育的であるとすることはありませんが、慣習として、複数の事業の個人的な利用者ページで使う画像(例、利用者の自画像)の投稿は、少数であれば容認されています。
[edit] コモンズでしか使わないファイル
ギャラリーページで使っていたり、コモンズのカテゴリーにあるという理由や、利用者ページ(「User:」名前空間)で使っているという理由で、教育的でないファイルを教育的であるとすることはありませんが、慣習として、個人的な利用者ページで使う画像(例、利用者の自画像)の投稿は、少数であれば容認されています。ウィキメディア財団の催しや事業に関わるファイルも容認されています(例、利用者会合(オフ会)の写真)。
[edit] 利用に際して道理にかなわないファイル
次のメディアファイルは、ウィキイメディア・コモンズの対象を逸脱します。
- 教育的に実用性がないもの
- 前述の利用において道理にかなわないもの
ここでは、ウィキメディアの事業ほか教育的な転用に際しての、実用性に関して論じます。後述の例に掲げるように、「Xに関するウィキペディアの項目を書くのに使います」というような教育的に実用的であるという主張で、すべての画像が実用的であるとみなされるわけではありません。
例えば、「写真でよくある失敗」の項目を書くために、ピンボケで使えない写真を理論的に用いてもよいからといって、それがすべてのピンボケ写真を存続する事由にはなりません。「肖像写真」の項目を書くために、使っていない自分の友人のスナップ写真を理論的に用いてもよいからといって、それがすべての知らない人の写真を存続する事由とはなりません。猥褻写真の項目を書くために、使っていない猥褻画像を用いてもよいからといって、それがすべての猥褻画像を存続する事由にはなりません(検閲を参照)。
[edit] 例
教育的に実用的でないファイルを例示します。
- 個人的な画像集。例、個人的な懇親会の写真、自分や友人の写真、個人的な休日のスナップ写真など。これらはウィキメディアとは目的を異にするFlickrなどで行ってください。このような目的の個人的な画像集を、コモンズの利用者ページのギャラリーのような場所で一覧にすることは、教育的とはいえません。
- 教育的な利用を念頭に置いてはいない自作作品。
- 荒らしや攻撃のために作成、投稿されたファイル。ただし、国粋主義や宗教、人種差別に関する既存の意匠や様式は、攻撃を誘発するという理由だけで対象外になることはありません。合法的に提供されたものであれば、コモンズの対象に含まれますので(例、差別団体に関するウィキペディアの項目を執筆するためなどに有用)、それらは存続されます。
- 宣伝、売り込み。
- 既に所蔵画像に対して何ら教育的な別の要素を持たず、特に品質において同等ないし劣るもの。
[edit] 争点
鳥の画像については、種を識別できるほどの高品質の画像が既に多数所蔵されており、種を識別できないような小さく、ピンボケした、貧弱なスナップ写真はありません。もちろん、また違った教育的な目的の領域は常に残されているわけで、例えば鳥の動作を別の視点から描くような画像は、最高な品質といえない画像でさえ、まだ所蔵していません。
(教育的な観点から)非常に似かよった複数ある画像は、選択の幅を広げるため、存続するべきであるとの主張がなされることがありますが、本質的に全く同じで教育的実用性のない低品質な画像を、十も百も所蔵することに利点はありません。
高品質で教育的な新たなファイルは常に歓迎されます。そのようなファイルの投稿があった場合、原則として、古い素材は低品質で教育的に余分なファイルとされるでしょう。しかしながら、前述のようにウィキメディアの事業で誠実に使われているファイルは全て教育的であると考えられており、適用された後に同じ主題に関するファイルが投稿され、それがより高品質であったとしても、適用済の低品質なファイルは削除されずに残っています。
貧弱であるか平凡な品質の新規ないし既存のファイルに、教育的な実用性があるかどうかは、そのファイルが何を描写し、同じ主題の他のファイルが何を描写しているかによって決まります。対象が稀で制作が困難な主題であれば、特にコモンズに似たファイルの所蔵が少なかったりなかったりした場合は、ファイルが低品質であったとしても教育的価値が高いとされます。一方、対象がありふれていて制作が容易な主題であれば、特にコモンズに似たファイルの所蔵が既に多くあったり、より高品質な例がある場合は、教育的実用性はありません。
画質は、ファイルの教育的実用性の指標のひとつにすぎません。他にも、解像度の低さや、消しづらい透かしなどによって、教育的実用性が低いとみなされる場合があります。
[edit] PDF形式とDjVu形式
PDF形式およびDjVu形式は許容されてはいますが、適切な案件のみ容認されています。ファイル形式の選択にあっては、コモンズのねらいに準拠した理由があるべきです。もちろん、前述の決まりは全て適用されます。
管理者がPDF形式やDjVu形式のファイルを削除する際に考慮するのは、選択されたファイル形式がコモンズのねらいにかなうものであるかどうかと、(もしわかれば)関連する文脈や意図です。たとえば、大学が出版したPDF形式の論文はOKですが、利用者が作成した独自研究の記事を、自由なウェブの収蔵場所としてコモンズで利用できるようにするのはいけません。
例えばウィキソースやウィキブックスのような、ウィキメディアの事業にとって実用的なファイルであれば、存続されます。他の事業に所蔵されるべきという理由だけで、削除が行われることはありません。実用的であるか、ウィキメディア財団の他の事業の対象であれば、ここに収蔵できます。
[edit] PDF形式やDjVu形式の選択が容認される動機
- 印刷しやすいから
- 特殊な文字を閲覧、印刷しやすいから(例、数学や言語学の文書)
- ウィキメディア財団の他の事業の対象に含まれるから(当該事業で投稿されたのと同じファイル形式に限る)。例えば、
- 査読され公表された作品のPDF、DjVuファイルは、ウィキソースの対象に含まれるため、コモンズの対象にも含まれる。例えば、公刊された書籍(自費出版を除く)や査読された学界の論文、大学の論文、学位論文等が該当する。
- 歴史上ほか有意義な文書の読み取り画像(例、転用条件ないし著作権が自由な書籍、報告書、新聞等の読み取り画像)
- 流動的でない、検証の情報源として有用な文書のファイル。例えば、ウィキソースやウィキブックス(素材の適正な固定化)
- そのファイル形式を選択することが、他のウィキメディア財団の事業に技術的な利益を提供する場合
[edit] PDF形式やDjVu形式の選択が容認されない動機
- コモンズのねらいに反して、翻案を妨げる目的で、この形式を選択したと考えられる場合。自費出版物や自作画像を、翻案を妨げるためにPDF形式で投稿する行為も、この不適切な素材の固定化に含まれる。
- 本質的に文字情報である素材(このようなファイルはメディアファイルとはみなされない)。ただし、歴史上ほか有意義な書籍や報告書、新聞等は、画像がなくとも、これに該当しないことを留意されたい。
- 本憲章の他の条文によって、禁止された素材(例えば、売り込み目的の素材は、ファイル形式ではない理由で、コモンズの対象外)
[edit] 第2部:ページ、ギャラリー、カテゴリ
Commons:Project scope/Pages, galleries and categoriesをご覧ください。
[edit] 特に懸念される一部の領域について
[edit] 検閲
前述したコモンズの対象に含まれていても、米国フロリダ州にサーバーを置くコモンズにとって違法なファイル等素材は、削除されます。しかし、コモンズは検閲を行いません。閲覧者によっては不快で失礼だと感じられる素材も、合法的に所蔵します。検閲がないため、対象に含まれるもので合法的に所蔵されたファイルは、「お子様にやさしく」ないという理由や、良識的、宗教的、社会的ほかの理由で失礼であるという理由で、削除されることはありません。
一方、「コモンズは検閲されていない」という声明をもって、前述のコモンズの対象で許容されないファイルの存続が支持されるわけではありません。非教育的な映画には性器の写真が投稿されることがありますが、このような画像は(検閲されていないからといって)本憲章の例外とされることはありません。このような画像は(いつもではないものの)大抵、既存の画像の蓄積に対して何ら別の教育的価値を付け加えることがなく、教育的に実用的ではありません。
失礼である可能性はあるものの合法的で高品質で教育的な素材を受け入れることと、教育的とはいえない目的で作成した膨大な数の準猥褻画像でコモンズのサーバーを泥沼にすることを、履き違えないでください。後者は教育的素材の誠実な提供者としてのコモンズの名誉を傷つけるものです。
[edit] 「中立的な観点」
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[edit] メディアファイル
コモンズはウィキペディアではありません。コモンズに投稿されたファイルは、ウィキペディアで課される中立的な観点や独自研究は載せないに従う必要はありません。コモンズは全てのウィキメディア事業のための共用メディアファイルの資料館であり、各プロジェクトごとのものとは異なる規則に則ります。
他の事業で使われているファイルの版を他の事業で使うことに関して強要したり、そのことに関する論争を裁定するのは、コモンズの役割ではありません。コモンズの対象に含まれるファイルが提供された場合、その所蔵が合法的である限り、容認されます。それをどのように使うかは、個々の団体や事業が決めることです。
旗や紋章、地図といった国家的、政治的、宗教的重要性を持つ画像は、論争の的となりますが、コモンズは公式版を決定する場ではありません。所蔵されている旗などのファイルが「間違っている」と強く感じたら、(コモンズではなく)各自のウィキで、正しいと思われる版を使うよう、そこの参加者に呼びかけてください。コモンズで主張するのは不適切な例を挙げると、
- 地図: 「地図の作成者は、国家的・政治的・宗教的な観点から、誤った位置に国境線を引いています」、「町の名前が、承認されていない名前や間違った言語で書かれています」、「法的に承認されていない国家が地図に表記されています」。
- 旗・紋章: 「公式版ではありません」、「色が非公式です」、「その意匠はテロリスト集団が使っているものです」。
このような不適切な主張においては大抵、次のような言葉が用いられます。「そんな旗はない」、「国境が違う」、「そんな国家は存在しない」。
当然ながら、作成者が論争の余地のない明らかな失敗を犯していれば、その画像は(使用されていなければ)教育的実用性の観点から、原則的には削除されます。ただし、顕著な論争を巻き起こしている場合、その画像は存続され、論争は各ウィキの参加者で解決するべきものとして残されます。前述の通り、複数のウィキメディア事業で使用されているファイルは対象内であると考えられており、「間違っている」とされても削除されることはありません。
[edit] 文章
前記の理由により、ファイル名および関係する文章を常に「中立的」なものにすることはできません。ただし、可能な場合は中立的な記述を行うべきです。ファイル名や文章を、荒らしや攻撃、故意による挑発ととれる語句で綴ってはなりません。